取材:Maria G. Aguado
撮影:Paco Montanet
Sala Equis:マルチに利用できるおしゃれなスポット
地下鉄トリソ・デ・モリナ駅から徒歩1分。map
バルやレストランのほか映画館や劇場なども多い中心地のエリアに、とりわけセンスのいいカフェが点在しているドゥケ・デ・アルバ通りがあります。その4番地には2005年まで刺激のある映画を上映する映画館「アルバ」がありました。
時を経て現在、その場所は映像だけではなく音楽・展示・イベント・食・カクテルなどを楽しめるマルチスペース「サラ・エキス」となって改装されています。
かつての映画館にあった刺激・感動・興奮を現代の文化に
まず1階。
映画館らしい装飾や天井の高い空間はそのままに。
スペースごとビーチチェアや木製テーブルが置かれ、座る場所によってくつろぎが少しずつ異なるように設計されています。そして独特の空間に趣を加えているのが、コンクリートの壁面につるを伸ばすグリーンやレトロ感を漂わす深紅のライティング。
このスペースではアコースティックライブや子供向けのパフォーマンスも行われ、あらゆる世代をターゲットにしたイベントが企画されています。
空間演出は、同じ通りに店を構えるレストラン「エル・インパルシアル」のチームによるものです。歴史ある建物を現代カルチャーの発信地として転換させているアイデアとテクニックはさすが。
入口の切符売り場だったスペースは、今ではビールサーバーとテラス席になっています。
さらに注目したいのは最上階。
ここには55席の小さな映画館があります。
古典映画やメジャーな作品、外国映画、ヨーロッパの歴史やファッションを描いた名作、マドリードの街を舞台にした映像、大胆でちょっとエッチな話題作など。価格は一般の映画館よりも安く、それでいて雰囲気は良く。個性的な作品をスクリーンで楽しむには絶好の場所です。
プログラムはSala Equis WEB をご覧ください。
気軽につまめるフィンガーフード&菜食メニュー
映画鑑賞後には腹ごしらえを。
映画を観なくても1階スペースで気軽に食事やお酒を味わえます。
メニューは気軽にシェアできるタパスや手で食べられる軽食が中心。映画館といえばポップコーンですが、ここでつまめるスナックはお手頃でいてもっと贅沢。
スペインタパスの定番では、コロッケ(クラシカルまたはチーズ&ケール味)。
人気があるのは、マイルドな口当たりの自家製アリオリが添えられたパタタス・ブラバス。
さっぱり食べたい時にはサーモンマリネとキノアのサラダがおすすめ。
後味が軽いココナッツ味のフムス(ペースト)や、グリルしたアボカドとキムチマヨネーズがサンドされたヴィーガン・ハンバーグなど、ベジタリアン向けのメニューも。
カクテルもあり、「食後に1杯」という時にも利用できます。
※メニューや営業時間等、情報はお店の都合により変更になる場合があります。