マドリードのおすすめカフェ 13選

マドリード カフェ

マドリード在住のスペイン人ライターたちが選んだ「コーヒーがおいしい店」「フードメニューがおいしいカフェ」をご紹介します。
スペインではもともと昔ながらのバルでコーヒーを飲むのが一般的でしたが、近年になって海外のコーヒーショップテイストをミックスさせたおしゃれなカフェが増えてきました。今回ご紹介するのは、比較的新しいモダンな人気カフェです。

目次

「コーフィ」最高のコーヒーと音楽を

サラゴサの焙煎士サン・ホルへが生み出した最高のコーヒーを提供するカフェ「コーフィ」。平日は朝8時からオープンいて、気持ちよく1日をスタートできる朝食に最適の一軒です。
フードは、人気のペストリーショップ Novomundo(ノボムンド)から取り寄せているというパン類、具を乗せたトースト類、ヘルシーなフルーツボウルなど。ベジタリアン、ビーガン向けのメニューもあります。ドリンクにはビールや自然派ワインも。
数メートル先にあるレコードショップから良いサウンドをセレクトしているそうで、店内でレコードを販売しているほか、不定期でDJセッションやミニコンサートが開かれています。

COFI(コーフィ)
料金:コーヒー2〜3.50€ / フルーツボウル6.50€ / トースト4〜6€ / サンドイッチ6.50〜10.50€
営業時間:平日8:00-20:00 / 土日10:00-20:00
住所:Acuerdo, 36
最寄駅:San Bernardo
Web / Instagram

「カムデン・コーヒー・ロースターズ」英国スタイルのカフェ

マドリード カフェ

このカフェのストーリーは、ロンドンにある高級住宅街イズリントンで始まりました。その地でマドリード出身のイネス・グティエレスとトルコ出身のイルカー・バフラが「ニューロンドンカフェ」という小さなコーヒーショップを開くと、トリップアドバイザーの口コミで評判を集め、イギリスでもっとも評価が高い店トップ10に入るほどの人気店となりました。しかし、イギリスのEU離脱と過剰な仕事量が重なり、彼らはイネスの母が住むベリージャ・デ・サン・アントニオ(マドリード州の町)へ戻ることに。拠点を移し、そして「カムデン・コーヒー・ロースターズ」1号店を開きました。その後、コロナ禍が過ぎると彼らの夢であったマドリード市内に2店舗目となる店をオープン。こだわりのコーヒーとフードを提供しながら再び人々との繋がりを広げていっています。
モットーは「Solo Buen Café(まさにおいしいコーヒー)」。ルワンダ、グアテマラ、ブラジル、ドミニカ共和国、インドネシアなどから世界トップクラスのコーヒーをセレクトしています。焙煎したてのコーヒーの魅力が、香りの良さからも感じられるでしょう。
イギリスから移転しきたカフェだけあって、フードメニューにはスコーンやエッグベネディクトも。また、スペイン産のチョリソやチーズを使ったサンドイッチや、パンケーキ、マフィンといったスイーツなど、おかず系もデザート系も揃っています。
店内の壁にはエイミー・ワインハウスとリアム・ギャラガーのアートが。そんなデザインにもブリティッシュスピリットが表れています。

Camden Coffee Roasters(カムデン・コーヒー・ロースターズ)
料金:コーヒー1.70〜4.50€ / 朝食セット3〜9.50€ / 菓子パン類 2〜3.95€
営業時間:月〜金8:00-20:00 / 土9:00-20:00 / 日9:00-18:00
住所:Acuerdo, 31
最寄駅:San Bernardo
電話:+34 919 358 827
Web / Instagram

「オソム」無添加・無加糖のヘルシーメニューが魅力

マドリード カフェ オソム

アルゼンチン人の姉妹マルトゥとメイが立ち上げた小さなコーヒーショップ「オムソ」。素材の良さと心地よさを追求しているこの店は、丁寧に生きたい人、品質にこだわってモノや食を選びたい人におすすめのカフェです。
特徴は、グルテンフリー、ベジタリアン、ビーガン、ケトジェニック、パレオに対応したメニューを揃えていること。野菜のミルク、自家製ジャム、ビーガンチーズグラタンなど、すべて添加物・保存料・砂糖を含まない材料で作られています。店で扱われている商品、例えばスウェーデン産のサステナブルな植物性ミルク「スプラウド」や、ベルギー産のナッツバター「バディバディ」といった注目の良品は、店頭やWEBで購入が可能です。
店内はナチュラルモダンな北欧テイスト。気分転換にほどよいエレガントさとリラックス感が演出されています。

Osom(オソム)
料金:コーヒー2.2〜4€ / トースト・サンドイッチ4〜8€ / パンケーキ8€
営業時間:月〜金8:30-20:00 / 土10:00-20:00 / 日10:00-18:00
住所:Santa Teresa, 2
最寄駅:Alonso Martínez
電話:+34 626 355 268
Web / Instagram

「パン イ ペピニージョス」職人の魂がこもったコーヒーショップ

アンティークの家具が置かれ、温かな味わいを持つ店「パン イ ペピニージョス」。何十年も続く老舗店のように見えますが、オープンしたのは2021年のクリスマスでした。
独特のセンスある空間を作り上げているのは、スペインの工芸品を美しくアートにしている職人ハビエル・サンチェス・メディナさん。コーヒー好き、スイーツ好きだけではなく、芸術や伝統工芸、デザイン全般を愛する人々のための場となることを目指して店を作り上げていったのだそうです。カフェがオープンする前、そこは元八百屋だったとか。空間に趣のあるアイテムを揃え、(彼の自宅のキッチンにあった絵画も持ってきたそう)、新しい店ながら歴史と伝統が感じられる雰囲気が作り出されています。
コーヒーやフードなど、取り扱われているメニューはすべて100%手作りのオーガニック製ばかり。小規模生産のチョコレートやエコワイン、エコビールなど製品選びは徹底されています。

Pan y pepinillos(パン イ ペピニージョス)
料金:コーヒー2〜3.5€ / クッキー2/5€ / ケーキ3.5€
営業時間:月〜金9:00-17:00 / 土日10:00-18:00
住所:Escorial, 2
最寄駅:Tribunal

「ハンソー カフェ 2」コーヒー通に人気の店がバージョンアップ

マドリード カフェ ハンゾー

マドリードのコーヒー好きなら知らない人はいない!とまで地元で言われている店「ハンソー カフェ」が1店舗目をオープンさせたのは2015年。以来、経営が低迷した日はないそうで(コロナによる規制があった時期以外は)、マラサーニャ地区にあったその店はあっという間に手狭となったといいます。そこで、生みの親であるニチョ(中国浙江省出身)はロースター Toma Café(トマ カフェ)のメンバーと共に次へのステップへと進んでいきました。
新たなスタートを切った場所は、マドリードのど真ん中、地下鉄オペラ駅のすぐそば。空間デザインは建築スタジオ「トリスカイデカ」が手がけています。「ハンソー」とは、中国で人を家に招く謙虚な対応を意味するそうで、その精神を引き継いでいるのだとか。
コーヒー豆は各国のロースターを厳選。ベルリンの The Barn、スウェーデンの Koppi Fine Coffee、デンマークの Coffee Collective、イタリアの Gardelli Coffee から仕入れ、常に最高の品揃えを目指しているといいます。
フードメニューはクラシカルなものからアジアンテイストまでバリエーション豊か。スイーツなら、抹茶のケーキやミルクレープがおすすめです。スクランブルエッグとベーコン、ターキー、ハムを日本のミルクパンにサンドした「北海道ミルクパン」も見逃せません。

HanSo Café 2(ハンソー カフェ 2)
料金:コーヒー2.50〜3.50€ / スムージー5€ / ミルクパン8.90€ / ワッフル8.90€
営業時間:月〜金9:00-20:00 / 土日10:00-20:00
住所:Costaniolla de los Ángeles, 7
最寄駅:Santo Domingo / Callao
電話:+34 918 643 018
Web / Instagram

「アシッド カフェ」シンプルに〝いいもの〟に出合える店

クラブやライブハウスなどがありナイトライフを楽しむスポットとして知られていたラス・レトラス地区の一角にオープンした「アシッド カフェ」。クオリティの高いコーヒーを求める人たちにとってはそれまで選択肢のないエリアでしたが、今ではこのカフェが多くのコーヒーファンの拠り所となっています。
取り扱われているのは、デンマークのロースター La Cabra(ラ カブラ)のコーヒー。酸味があり、コクが強すぎず、すっきりとした口当たりです。コーヒーメニューはエスプレッソ、フラットホワイト、フィルター、バッハの4種類に絞り、ミルクは常にフレッシュなものを使用しているそう(当たり前のようですがスペインではフレッシュなミルクが使われてないことも)。
フードメニューには季節ごとの素材を盛り込み、毎週末にはブランチを提供するなどして日々変化を取り入れています。おすすめはサワークリームとゆで卵のボウル。酸味のあるメニューはコーヒーの味わいによく合います。

Acid Café(アシッド カフェ)
料金:コーヒー2〜4€
営業時間:月〜金8:30-20:00 / 土日9:00-20:00
住所:Verónica, 9
最寄駅:Antón Martín / Atocha
電話:+34 919 358 827
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「フェリス コーヒー」国産・オーガニック製品を厳選

マドリード カフェ

「フェリス コーヒー」がファンを惹きつけている理由は、扱っている商品のセレクトの良さ。国産・オーガニックにこだわり、小規模生産されている良品を提供しています。例えば、「ミエル デ ラ マルケサ」の蜂蜜や、「オートリー」のオートミー飲料など。さまざまなブランドと提携し、店内で販売もしています。食品だけではなく、手作りの陶器やバック、キャンドルといった小物まで。単なるコヒーショップの枠を超えて「地元産の手作り」と出合える場となっています。
もちろん、コーヒーショップなので主役のコーヒーへの情熱も半端ではありません。メニューはエスプレッソ、フラットホワイト、カプチーノ、モカと基本的なものばかりですが、ベルリンのロースター Vote Coffee の高品質コーヒーを使用しています。非常にすっきりとしていて、苦味と甘味のバランスが絶妙です。
コーヒーと一緒に食べたいスイーツのおすすめは、別次元のおいしさだと口コミで評判のバナナブレッド。また、ヴィーガンチョコレートのスポンジケーキも好評です。

FELIZ Coffee(フェリス コーヒー)
営業時間:月〜木8:00-15:30 / 金土日9:00-19:30
住所:Lope de Vega, 2
最寄駅:Antón Martín / Sol
電話:+34 919 358 827
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「ドリュム カフェ」コクのあるコーヒーが自慢。ネットワークもOK

店名の「ドリュム カフェ」は、デンマーク語で「コーヒーの夢」という意味を持つそうです。北欧のテイストがミックスされたここは、温かい空間の中でひととき喧騒やストレスを忘れられる場所。天気が良い日はぜひテラス席でくつろいでみてください。パソコンを持ち込んでネットワークをすることも可能です。
コーヒーに使われているのは。パナマ、エチオピア、グアテマラ、ブラジルなど、さまざまな産地の豆を扱うアルテア(スペインバレンシア州)のロースター D-Origen Coffee から仕入れている高品質の豆。コーヒーについて深く知りたいという人は、D-Origen Coffee によるコーヒーマスターを目指すコースが開かれているので、参加してみてはいかがでしょうか。
フードのおすすめは、アボカド・卵・サーモン・トマトのトースト。定番メニューですが、これが絶品です。毎日手作りされているサワードウやスポンジケーキも、シンプルなおいしさがわかるでしょう。

Drømme Kaffé(ドリュム カフェ)
料金:コーヒー1.70〜4€ / ケーキ3〜4€ / トースト2.60-4.60€
営業時間:月〜金8:30-20:00 / 土9:00-20:00 / 日9:00-15:00
住所:Juana Doña, 8
最寄駅:Delicias
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「カフェ・ウルバノ」アットホームな居心地の良さが人気

パラグアイ出身のヴィアナさんとブラジル出身のルシアンさんは、マラサーニャにこの店「カフェ ウルバノ」をオープンさせるにあたり、精巧に作られた高品質のコーヒーをとことん探し求めたそうです。そしてたどり着いた豆のおいしさを最大限に引き出そうと、信頼できるコーヒーマシーンや道具選びにも慎重になったとか。現在店の主役となっているコーヒーはエチオピア産やエクアドル産で、飲み口の良さと風味の深さが特徴です。
フードのおすすめは、ルッコラ・アボガド・くるみのトースト、ヴィーガンブラウニー、アサイーボウル。いずれも体に負担のかからない素材を使ったヘルシーメニューです。

Café Urbano(カフェ・ウルバノ)
料金:コーヒー1.5〜3€ / 朝食セット7〜8€
営業時間:9:30-19:30 / 土日9:30-20:00(火定休)
住所:Sta. Bárbara, 8
最寄駅:Tribunal
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「レリジョン スペシャル コーヒー」サラマンカ地区の異色の存在

ラグジュアリーな店が立ち並ぶサラマンカ地区にあえてカジュアルな店をオープンさせた「レリジョン スペシャル コーヒー」。若者ウケするラフな雰囲気で、気取らずひと息つきたい人にちょうどいいカフェです。
エスプレッソからフィルターコーヒーまで最高の一杯を作り出そうと彼らが選んだのは、マドリードでも評判の高いコーヒー専門店 Dabov(ダボブ)のブレンドコーヒー。味も香りも抜群だと店主が太鼓判を押す商品です。
定番のコーヒーのほか、ココナッツミルクを使ったディカフェも。フードメニューには、オーツ麦・キヌア・ターミリックなどが入った甘いお粥や、サツマイモの温サラダなど、健康食が揃っています。

Religion Specialty Coffee(レリジョン スペシャル コーヒー)
料金:コーヒー1.80 〜3.50€ / 朝食セット7〜8€
営業時間:月〜金8:30-19:00 / 土日9:00-18:00
住所:María de Molina, 24
最寄駅:Gregoria Marañón
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「プレンティ カフェ」価格の安さが嬉しい!

おいしい、品揃えが多い、リーズナブルでコスパが高い。と、長所の多い店「プレンティ カフェ」。オーナーである2人ゴンザロとソフィーは長年イギリスで経営に携わってきた経験をもとにマドリードでこのカフェをオープンさせました。
常に最高品質のコーヒーが出せるよう、スペシャルコーヒーは季節や豆の品質によって扱う種類を変えているといいます。マドリードの人気コーヒー店 Toma Café(トマ カフェ)のアドバイスも受けているのだとか。数種類のコーヒーのほか、キャロット、アップル、ジンジャーといった自然素材のジュース類もこの店の人気メニューです。
フードは、シリアル、エッグキャセロール、キッシュ、スープ、サラダなど。メニュー考案者にデンマーク人のスタッフがいるそうで、オープンサンドにはデンマークでよく食べられているライ麦パンが使われています。

Plenti Café(プレンティ カフェ)
料金:コーヒー1.5€ / トースト2€〜 / オープンサンド4€〜 / シャードエッグ5€ / スイーツ3€〜
営業時間:月〜日9:00-17:00
住所:Moreto, 17
最寄駅:Estación Del Arte / Banco de España
電話:+34 910 531 117
Web / Instagram

「ゴスト カフェ」ベジタリアン向けのメニューが多数

マドリード コーヒーショップ

大きな窓から光が差し込む明るい空間。オーク材の家具とアースカラーで飾られた内装はいたってシンプルで、無駄のないミニマルなデザインになっています。
「ゴスト カフェ」で扱われているのはスペイン有数のロースター Hola Coffee(オラ コーヒー)の豆。コーヒー以外にはナチュラルジュースやデトックスジュース、昆布茶、抹茶、ターメリックティー、チャイラテなども揃っています。
ペストリー類は人気店「ラ バラ ドゥルセ」から仕入れているもの。フードメニューには植物性ミルク(アーモンド、大豆、オート麦)や全粒粉が使われ、体に良い食材を取り入れるように配慮されているのだとか。
スイーツのおすすめはピスタチオのロールケーキ。軽食ならアボカドとスモークサーモンに中東スパイスを加えたオリジナルトーストを。しっかり栄養補給したい日の朝食にはババガヌーシュ(焼きなすのペースト)、ダイエット中ならアサイーボウルを。

Gosto Café(ゴスト カフェ)
料金:コーヒー2.50〜3.50 / クロワッサン2.50€ / ケーキ4,50€ / ゴスト・トースト5.50€ / サラダ9.90€ / アサイーボウル8€
営業時間:火9:00-18:00 / 月水木金9:00-19:00 / 土日9:30-20:00
住所:del León, 30
最寄駅:Ópera
電話:+34 675 510 448

「カフェラマ」一人でも立ち寄りやすいカフェ

マドリード カフェ

アルグエジェス地区にある小さな店「カフェラマ」は、コーヒーとオーガニック製品を愛する2人のアルゼンチン人アグスティーナとイマノルの出会いから生まれました。コーヒーはロースター Toma Café(トマ カフェ)のスペシャルブレンド。ミニマルな空間で、会話を楽しんだり、一人で本を読んだり、肩の力を抜いて過ごせるほどよい場所です。
カプチーノ、エスプレッソ、アメリカーノ、フィルター、水出しコーヒーなど幅広い種類のコーヒーに加えて、自然派ワイン、昆布茶、アルハンブラビール、紅茶やハーブティーが揃っています。地域の中小企業とのコラボレーションを目指しているそうで、近所にあるお茶の専門店「ラ・チャイテカ」からおいしいお茶を仕入れているのだとか。
フードメニューは、「ラ・オリエンタル」から購入しているクロワッサン以外はすべてアグスティーナの手作り。中でも人気が高いのは、キャロットケーキです。そのほかにも、ビーツ・アボカド・ピスタチオのフムスがのったトーストや、ブリオッシュパンを使ったサンドイッチなど、何度通っても飽きることなく楽しめるメニューが用意されています。

Caferama(カフェラマ)
営業時間:月〜金8:00-20:00 / 土9:00-18:00
住所:Rodríguez San Pedro, 37
最寄駅:Argüelles
電話:+34 643 064 663
Instagram

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※この情報は2022年9月取材時のものです。サービス内容等は変更になる場合があります。

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