スペイン人アーティスト Okuda San Miguel（オクダ サン ミゲル）
オクダ サン ミゲル。
日本人のような名前ですが、彼はスペイン カンタブリア出身のスペイン人アーティストです。
これまで彼は、廃墟となった教会、著名なレストラン、マドリードの地下鉄の駅などを作品で染め、空間そのものをアートに変えてきました。
カラフルなカラーと幾何学的なデザインで表現される彼のアートには、なにげない日常や活気を失った場所を彩る美しさがあります。
LGBT セクシャルマイノリティの概念に向き合う
そんなオクダ サン ミゲルのアートを身近に触れられるプロジェクトスペース「Factory of Dreams」がマドリードにオープンしました。
場所はマタデロ マドリードから川を挟んだ向かい側。
オフィシャ兼展展示場となっており、国際的に評価された彼の作品をここで鑑賞することができます。
2022年6月に行われた落成式では〝マドリードの虹〟と題した展示会が行われました。それは当時マドリード市内で開催されていたLGBTイベント「プライド ウィーク」を明確に連想させるもので、セクシャルマイノリティへのメッセージが込められていたものでした。
ペニンガイド星付きワインともコラボ
ワインの醸造家でありワイナリー経営を営むラウル・ペレスと共に「カラー」と名付けたワインを発売し、お披露目イベントが開かれたこともありました。
オクダ サン ミゲルがデザインしたカラーボトル。中に入っているのはペニンガイド（※）で受賞したピエルソ産の赤ワイン。話題性抜群の商品です。
※ペニンガイドとは、スペインのワインジャーナリストであるホセ・ペニンによって立ち上げられたワインガイドです。スペイン国内のワインを総合的に評価し格付けする指標となっています。
「Factory of Dreams」はオクダ サン ミゲルの彫刻、絵画などが展示されるほか、さまざまな彼のコラボやプロジェクトが発表される場でもあります。トークイベントやセッション、ワークショップなども行われ、また、今後は地元企業との企画も計画中だとか。
マドリードには多くの美術館やアートギャラリーがありますが、今まさにスペインで活躍しているアーティストを知るには彼の名とこのアートスペースは見過ごせません。
