Hostel Generator
マドリード市内に50カ所はあると言われるルーフトップ・スポット。中にはかなり贅沢なラグジュアリーな空間もありますが、今回ご紹介するこの場所は比較的料金設定が低くカジュアルに立ち寄れる穴場です。
1930年創業のホステル『ジェネレーター』の屋上。map
サント・ドミンゴ駅からわずか徒歩1分の距離にあるサン・ベルナルド通り沿い。ショップやレストラン、シアターが集まるマドリードの目抜き通りグラン・ビア通りからもすぐの好立地。かつてそこにはガソリンスタンドがあったそうですが、今では地元で話題のホステル&バーとして姿を変えています。
宿泊はプライベート・ツインが1部屋60-80ユーロ程度。共同部屋なら1人14ユーロ~。
屋上のルーフトップは宿泊客以外でも利用可能です。
サマーシーズンは19時~23時までDJが立ちマドリードの夜を演出。
空に沈む夕日を見送りながら、片手にはカクテルを
ここ『ジェネレーター』が注目されるのは街のど真ん中で見渡せるオープンビューが良いから、でもありますが、加えてカクテルが格別であることも語らずにはいられない理由です。とりわけ斬新だったり高級だったりするわけではないのですが、シンプルに美味しい。それは何よりバーテンの腕がいいから。
バーテンダーのコンペティション「ワールドクラス」(World Class GB )で2017年に優勝したジャミー・ジョーンズがアドバイザーとなって専門のバーテンダー・チームが最新のカクテルを提案しています。
カラッとしたマドリードの地に良く合う一杯は、爽やかな柑橘系。
昨年の夏はピニャコラーダとストロベリーダイキリのグラニータがミックスしたフローズンカクテル「マイアミ・バイス(Miami Vice)」がヒットしたのだとか。
喉がとっても乾いている時のとりあえずの一杯なら、スペイン産カバかティント・デ・ベラーノを。
ティント・デ・ベラーノは「夏の赤ワイン」という名のスペインではポピュラーなドリンク。赤ワインをソーダで割っているだけなのですが、飲みやすくて乾いた体に気持ちよく浸透します。
風、空、音楽、人、カクテル。そのどれもが最高に感じられるのは夏の日没時間である22時前後。日差しが落ち着く20時頃に屋上へ。
取材:David Noriega
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