スペインにいるのなら、やはり本場の美味しいパエリアが食べたいですよね。
パエリア発祥の地バレンシアのパエリア、魚介の具自体は少ないものの米が魚介の旨味をたっぷり吸収しているア・バンダ、いか墨で作るネグロ、魚介の殻を剥いて加えているセニョリートなど、米料理にも種類がいろいろあります。スープを残して炊くメロッソやカルドソ、パスタを用いたフィデウアもスペインで食べておきたい伝統料理です。
そんな米料理、パエリア料理が食べられる店を地元のスペイン人グルメライターたちがセレクトしました。
アンティグア・カーサ・デ・ラ・パエーリャ (ANTIGUA CASA DE LA PAELLA)
本場バレンシアのパエリアがここに
レストランやホテルなどを営むMamboグループのもと、伝統的な上質の料理を提供する店としてオープンした「アンティグア・カーサ・デ・ラ・パエーリャ」。場所は、マヨール広場から近いパサ通り。周辺には観光客をターゲットにしたレストランが数多くあり、鮮やかな黄色い米に色とりどりの食材がのったパエリアがメニューを飾っているのですが、それらとはこだわりが違う〝本物〟がこの店にはあります。まず確かな味を確認できる伝統の一品といえば、バレンシア風のパエリア。ウサギ肉に、鶏肉、白豆、モロッコいんげんが入ったもので、色合いはどちらかというと地味。米料理はほかにもパエリアが8種類、水分を残して炊くメロッソが3種類あります。赤エビとロブスターのパリリアや、アヒルと野菜のパエリアも人気メニュー。おつまみには、サントーニャ名物のアンチョビやイベリコ豚ベジョータ、ウエルバ産のエビを。店からのおすすめは、ポテトクリームを添えたタコのソテー、バカラオのトルティージャ、牛の骨髄ソテーにのったサーロインのタルタル。
ANTIGUA CASA DE LA PAELLA
住所: Pasa, 2
最寄り駅:Tirso de Molina / La Latina
営業時間:12:30-16:30, 20:00-00:00 (月曜は昼のみ営業)
定休日:火曜
電話:(̟+34)911 736 349
WEB:http://antiguacasadelapaella.com/
ラ・マルクリアーダ (LA MALCRIADA)
飲みながら気軽に楽しめるパエリア
バルをはしごする新定番スポットであるポンサノ通りには、気軽にお酒を飲みながらパエリアをつまみにできる店「ラ・マルクリアーダ」があります。ここは、店のジャンルでいうとセリべセリア=ビールを飲む店です。そのため、スペインらしく立ち飲みできるカウンターバーがあり、料理はいずれもカジュアルなもの。基本はタパスが中心ですが、最近になって3つのパエリアをメニューに加えたのだそうです。具材は定番のもので、魚介入りのイカ墨、魚介の殻を剥いて加えている〝セニョリート〟、そしてフィデウアの3種。米料理と一緒に食べるなら、さっぱりとイワシの酢漬けボケロネスや、こってりとイベリコ豚の頬肉を。バルスペースのほかに、12人まで利用可能な個室もあります。
LA MALCRIADA
住所:Ponzano, 38
最寄り駅:Alonso Cano
営業時間:12:00-01:30 (金土曜は02:30まで営業)
電話:(̟+34) 685 869 699
WEB:http://www.lamalcriadaponzano.com/
※この情報は2018年12月取材時のものです。営業時間やサービス内容等は変更になる場合があります。