「Madrid 1883」。店名が現しているように、この店がマドリードにオープンしたのは1883年。
ここで子供のころチュロスを食べていたというおじいちゃん、おばあちゃんが、今では孫を連れてやってきます。
4代目となる現在の店主はまだ20代(2018年現在)。
最近になって店内をリニューアルしたそうですが、守り続けている手作りの味は昔のままだといいます。
揚げたてのチュロスやポラスは歯ごたえが良く、油っこすぎない後味のいい美味しさ。
店を構えているマラサーニャ地区は近年新しいショップやレストランが増えてきているエリアですが、街並みが変わっても、この店の人気は変わりません。
今でも、1日に5000本ものチュロスが売れ、チュロスとセットでみんながオーダーするホットチョコレートの数は250にも及ぶのだとか。週末にはさらにたくさん出るといい、その数を見ても長年愛され続けているのがわかります。
この店が他店と違う点は、営業時間にもあります。
なんと朝は5時半から! その分、13時には午前の営業が終わってしまいます。
水曜から日曜までは午後の営業もありますが、スペインらしくシエスタタイムは一時店が閉まっているので営業時間に注意してください。
チュロスのほか、スペインの伝統スイーツもあり、生ハムやチーズ、サンドイッチといった食事もできます。
店内の壁には歴史を物語るモノクロ写真が飾られ、スペインの文化とマドリードの歴史をかいまみることができる一軒です。