スペインの歴史・建築様式を象徴するスポット – El frontón Beti Jai
1894年 、「フロントン・ベティ・ジャイ」は4000人の観客を収容するスポーツ施設として設立されました。
当時としては革新的な技術と素材によって建物が構成され、今ではスペインの歴史と建築様式を象徴するスポットとして非常に貴重な存在となっています。



※ Beti Jai (ベティ ジャイ)とは、バスク語で「いつでもパーティ」という意味です。
スペインの代表的な建築家ホアキン・ルコバの傑作
この施設の設計を担ったのは、スペインの建築家ホアキン・ルコバ。
彼はビルバオの市庁舎、アリアーガ劇場、マラガの闘牛場、アルフォンソ12世市場の建築を手がけたことでも知られています。
柱は錬鉄製の梁で支えられ、屋根は木造。天井にはフレスコ画の跡が現在も残り、観客席部分は傾斜がつけられ美しい曲線を描いています。
スペイン特有の建築技術〝ムデハル様式〟が使われている壁にもぜひ注目してください。



サッカー場から刑務所に
施設の完工後、当時は多くの人々で賑わう場でした。しかし競技賭博の禁止に伴い人気が衰退し、1919年に施設は閉鎖に追い込まれました。
その後、「フロントン・ベティ・ジャイ」は第2、第3、第4・・・と異なる役割を持ち生まれ変わっていくことに・・・。
自動車メーカー シトロエンの工場、航空技術の試験場、警察署、刑務所、オリーブの倉庫。10,800㎡あるスペースはさまざまな用途に使用されてきました。
現在は無料ガイドツアーを実施
劣化が深刻化してきたことから利用は停止され、2011年には国の文化財に指定されています。
2015年から2019年にかけて改修工事が行われた後、一般見学ができる観光地の1つとなりました。
現在はスペイン政府国家遺産局によって無料のガイドツアーが行われています。
ハデさはないかもしれませんが、じっくり見れば見るほど美しさを実感できることでしょう。
フロントン・ベティ・ジャイ の予約
見学には事前の予約が必要です。
マドリード市のWEBサイトからご予約ください。
Pasea Madrid 「フロントン・ベティ・ジャイ」ガイドツアー


