マドリードで最も美しい 5 つの村

マドリード 美しい町

取材:Alfonso Ondarroa

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マドリードの魅力を発見 〜 休日に出かけたい美しい町 〜

マドリード州内には、都会的な地域だけではなく素朴で温かい小さな村があります。
今回は、スペイン各地の魅力あるスポットを紹介している Descubrir.com の創設者クリスティアン・ロホに聞いた〝マドリード州内で最も美しい村〟をご紹介します。

※各村名をクリックすると、Descubrir.comの紹介ページにリンクしています。そちらに美しい写真が掲載されているのでぜひご覧ください。

ブイトラゴ・デ・ロソヤ – Buitrago de Lozoya

大自然の中でハイキングや乗馬、サイクリングを楽しんで

ブイトラゴ・デ・ロソヤはマドリード州で唯一〝城壁〟が完全な形で残っている村です。古代の壁に囲まれた中に色とりどりの家々が建ち並び、その集落を囲むように川が流れ、その先に緑が広がっています。

この村の魅力は、ハイキングや乗馬、サイクリングなど自然の中でのアクティビティが楽しめること。短時間で周れる村のガイドツアーもあります。

ヌエボ・バスタン – Nuevo Baztán

文化財指定の村。スペインで最も美しい歴史地区のひとつ

ヌエボ・バスタンとは「新しいバスタン」という意味。そしてバスタンとは、スペイン北部のナバーラ州にある町の名です。

マドリード州にあるこの村がヌエボ・バスタンと名付けられたのは、村の近代化・工業化を計った政治家フアン・デ・ゴジェネチェがナバラのバスタン出身だったことに由来しています。

18世紀初頭には工業の中心地として建築が進み、20世紀には建築家ホセ・デ・チュリゲラによってバロック形式の美しい邸宅が建てられました。
そして、2000年にはアドリード州の文化財に指定され「スペインで最も美しい歴史地区」に選ばれたのです。

その昔ワイン貯蔵庫があった場所に現在は観光案内所が設けられています。

パトネス・デ・アリーバ – Patones de Arriba

山の緑に溶け込む〝黒の建築〟

マドリード都心部から北西へ約70km。山々が連なるノルテ山脈にパトネス・デ・アリーバとパトネス・デ・アバホという2つの村があります。アリーバは「上」、アバホは「下」という意味を持つ言葉で、特に〝アリーバ〟は美しい観光地として人気のある村です。

この村の特徴は、〝黒い建築〟と〝石畳の斜面〟。
スペイン南部のアンダルシアでは白い村が有名ですが、パトネス・デ・アリーバでは家や山の斜面に敷かれた石畳に黒色の粘板岩が用いられ、重厚感のある街並みが形成されています。

ラ・イルエラ – La Hiruela

タイムスリップしたかのような気分になれる古き良き村

ラ・ヒルエラはリンコン山脈の中心部に位置する村です。石造りの家や木の扉、炭火焼き釜や製粉機など、かつての暮らしの跡がそのまま残され、こじんまりした町全体が情緒を感じさせてくれます。

この町で行っておきたいスポットは、古い民家に造られた民族博物館「ムセオ・エトノヒコ(Museo Etnológico)」。

また、数キロ離れた場所にはモンテホのブナ林やテヘラ・ネグラの自然公園があります。広がる大自然の景色に癒されることでしょう。

チンチョン – Chinchón

教会、城跡、ゴヤの絵など歴史を物語るスポットが多数

マドリードの都心部から南東約50kmに位置するチンチョン。人口5000人ほどの小さな村ですが、毎年30万人以上の観光客が訪れるといいます。

象徴的なスポットは、ゴヤが描いた「聖母被昇天」の絵があるヌエストラ・セニョーラ・デ・アスンシオン教会、最古の教会があった時計塔。
また、ラス・クラリサス修道院、ロペ・デ・ベガ劇場のほか、15世紀の古城跡も見どころです。

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