ミシュランシェフが仕掛けるインド料理とスペイン料理のアプローチ

スペイン モダン料理

レストラン「ベナレス」- Restaurante Benares

インド人シェフ、アチュール・コックハー氏は、2005年にロンドンのメイフェア地区にあるレストラン「Benares(ベナレス)」で初めてミシュランの星を獲得しました。その後、地中海の幸に恵まれた美食の国スペインの情熱に惹きつけられ、スペインでも同名の店『ベナレス』をスタート。それが、マドリードのサラマンカ地区にあるこの店です。

ベナレス マドリード レストラン

インドとスペインの伝統料理をベースに新たなジャンルを確立

メニューは、ロンドンにあるレストランと同様に高級食材を使ったインド料理がベースになっています。しかし、マドリード店ではさらに、スペイン料理の要素が加えられるという点がここにしかない特徴です。インドとスペインの2つの伝統が組み合わさっているのですが、シェフはそれを「フュージョンではなく、アプローチ」だと言います。

つまり、2つを融合して1つにするのではなく、それぞれの個性は保ちつつ、互いに相手を引き立ててハーモニーを奏でているというものです。

ミシュランシェフ スペイン 料理

工夫が凝らされたモダンなメニュー

季節の食材に合わせてメニューは変わります。例えば、インドとスペインの伝統が掛け合わさった象徴的な料理例をあげるなら…。

帆立貝のグリルときめ細かく口当たりが良いカルフラワー(Vieiras a la parrilla con texturas de coliflor)、アンコウのタンドリー焼きとココナッツカレー(Rape al horno Tandoori con curry de coco)、ソフトシェルクラブとピーナッツ・パッションフルーツ・マンゴーを使ったサラダ(Cangrejo de cáscara blanda con ensalada de mangoo, cacahuetes y maracuyá)など。

海と山の食材をタンドリー焼きしたマール・イ・モンターニャ(mar y montaña)は、スズキのマリネ、ココナッツとハーブ味の海老、スパイシーなウズラ肉と仔羊のケバブがセットになっていて、味の薄い順番に食べていくのがおすすめだとか。焼きたての特製ナンがついてきます。

人気レストラン マドリード ベナレス

シェフの目の前にあるスペシャル席で食事を!

店内は広く、ゴージャス感のあるバースペース、デコレーションプールがある中庭、そしてプライベートスペース、さらに目に楽しいデザートカウンターがあります。
また、どこよりも贅沢な特等席が、キッチンの目の前のテーブル席「メサ・デル・シェフ(Mesa del chef)」です。シェフのコメントを直接聞いてコミュニケーションをとりながら料理を堪能できます。このスペシャルテーブルは1日6人限定の人気席なので、希望の場合は必ず予約を。

ベナレス マドリード

ワイン、カクテルなどドリンクも充実

ワインのラインナップは150種以上。インドワインも揃っています。店からのおすすめワインは、スパイシーな料理によく合うクリアンサだそうです。

最後に店名について。
「ベラレス」とは、ヒンドゥー語で表記すると〝ヴァーラーナシー〟。ガンジス川沿いにあるヒンドゥー教の大聖地として重要な都市の名です。シェフの母国インドへの敬意は、料理にはもちろん、店内の装飾にも込められています。

※この情報は2016年取材時のものです。営業時間等、サービス内容は変更される場合があります。

  • 料金 平均50-60€, おすすめコース65€
  • 営業時間 月-木13:30-16:00, 20:30-0:00、金土は00:30まで。日13:30-16:00
  • 住所 Zurbano, 5
  • 地下鉄 Alonso Martínez / Colón
  • 電話番号 (+34) 913 198 716
  • リンク Web / Facebook
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