取材:Laura Sutil
アルカラ門近くのレストラン「ノイ(Noi)」
長年の伝統に斬新な改革を加えるという挑戦は、時に火傷もすれば反感も買うもの。
しかし、ジアニ・ピント氏(Gianni Pinto)があえて進化させたティラミスは、マドリードの食通たちに歓迎を受け評判となりました。
ジアニ氏がシェフを務めているのは、レティーロ公園のほど近くにあるレストラン『ノイ』。map
定番にとらわれないモダンなイタリア料理店なのですが、数あるメニューの中で特に人気なのが、このティラミスです。
斬新でいてホッとするティラミスが人気
卵型の器でサービスされ、蓋を開けてみるとそこには球体が。
ティラミス〝本体〟の外側はホワイトチョコレートで作られていて、中にはクラシカルなマスカルポーネのクリームが入っています。このクリームはジアニ氏がお祖母様から受け継いだレシピで作られているそうです。
「すばらしく完成されたものは変える必要はない」と、ジアニ氏。
どんなに新しさを求めても基本は変えず、イタリアの良き伝統を大切にしていくという真っ直ぐな思いがデザートの一皿にも伺えます。
※この情報は2019年10月取材時のものです。メニュー、サービス内容、営業時間等は変更になる場合があります。