グラビア通り1番地のレストラン「ラ・プリメラ(La Primera)」
住所はグラン・ビア通りの1番。その名も「1番」という意味を持つレストラン「La Primera(ラ・プリメーラ)」。サンタンデール出身のオーナーが、地元にあるビーチの名前からこの名をとったというカンタブリア料理店です。
ここでは、トロリと溶け出るチーズケーキが名物になっています。
もともとチーズケーキはアメリカでブームを巻き起こしたよりはるかに前、キリストが生まれるより何百年も前に、ギリシャの古代オリンピックで競技者たちのおやつとして存在していたといいます。その当時は、チーズとハチミツと小麦粉を混ぜて作っていたとか。それを改良して、卵を入れてオーブンで焼くプロセスを加えたのがローマ人だったそうです。そして長い長い時を経て現代、古典の味を口当たりまろやかにし、完璧なチーズケーキのレシピへと完成させていったと自負するのが、「ラ・プリメーラ」のシェフ、パコ・キロスさん。
サンタンデール出身のシェフが腕をふるうカンタブリア料理店
「ラ・プリメーラ」は彼の4店舗目となるレストランです。
フードメニューも数多くありますが、店を訪れる人の中にはチーズケーキを目的にしている人もいるといいます。30年前から評判を得ているというその人気のケーキは、見た目はいたってシンプル。ベースに薄いビスケットが敷かれ、メインのボディはキメが細かく、ふんわりすぎないしっとりさ。チーズにはコクがあり、でも後々まで胃に残るような重たさはありません。フォークを入れると、内側はトロリとこぼれるほど滑らかな食感になっています。
濃密なチーズのおいしさを、ぜひ試してみてください。
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※この内容は2016年取材時のものです。ショップ情報は変更される場合があります。