マドリードの人気ルーフトップ&最高のテラス 3

海のないマドリードでの夏、人々が楽しみにしていることといえば屋上テラスでくつろぐこと。人気のルーフトップスポットは毎年増え続け、市内に50箇所以上もあるといわれています。

さてここでは、屋上テラスの中でも景色・メニュー共にいい場所をご紹介します。

目次

ラジオ・ルーフトップ・バー / ME マドリード

バル街の中心にある快適テラス。多国籍の料理とカクテルが人気

世界展開しているホテル「MEマドリード」の屋上テラスは、ロンドン、ミラノ、NYなど多国の魅力ある文化がデザインとして取り入れています。

場所はソル駅から徒歩で7分ほど。バル街の中心にあるサンタ・アナ広場に面していて立地条件は抜群です。360度街を見渡せる屋上の空中テラスは、「ラジオ・ルーフトップ・バー(Radio Rooftop Bar)と名付けらています。
特徴的なのは〝ミュージックとアート〟がテーマになっていること。夜にはDJが立ち、曜日ごとに異なる音楽が楽しめます。例えば、月・火曜は踊れるジャズ、水曜のテーマはマテリアル・ガール、木曜はロック、金曜は人気クラブ「カフェ・ベルリン」のリバイバルパーティ、土曜はアンダーグランド、日曜はトロピカル&カリビアン・・・。NY、ロサンゼルス、ベルリンなど各国の夜を盛り上げている音楽のエッセンスがミックスされています。

世界を旅するスパイスがプラスされた料理にも注目してみてください。マレーシア、メキシコ、日本、アルゼンチン、アラブ、カナリア諸島といった各地のテイストが織り交ぜられています。ジャングル、海洋、大陸、火、と4つのカテゴリーに分かれた多国籍メニューが提案されており、中でも火は「ラジオ・ルーフ・トップバー」の大切なエレメントとなっています。その代表が、スペイン製のチャコールオーブン=ジョスパーを使った炭火焼きです。風味豊かに仕上げられた牛肉やタコをぜひお試しあれ。
ドリンクは「メキシコヒト」というユニークなネーミングのカクテルが一番人気なのだとか。

店内はラウンジ、クラブ、バー、レストランと異なる機能を有し、夜にライトアップされる建物自体も美しさを放っています。
目の前のサンタ・アナ広場には子供用の遊具が置かれているため、夏は夜12時まで子供たちが遊ぶ声を耳にすることでしょう。夜遅くまで子供たちが外で遊び、その横で楽しそうにお酒を飲んでいる大人たち。日本では考えられない光景ですが、そんなひとコマからもスペイン文化を知ってみてください。

Radio Rooftop Bar
住所:Plaza de Santa Ana, 14
最寄り駅:Sol / Antón Martín
電話:(+34) 912 764 747
営業時間:日-木21:00-01:30, 金土 -03:00まで
平均予算:メニューの平均35€, カクテル15-18€
WEB

パラシオ デ ロス デュケス グラン メリア

贅沢を極められるアーティスティックな高級ホテルの屋上

開放的なプールが屋上にあるのが、19世紀の宮殿を利用している厳かなホテル「パラシオ デ ロス デュケス グラン メリア(Palacio de los Duques Gran Meliá)」。少し長い名前ですが、ぜひ覚えておきたい高級ホテルです。ベラスケスの名画〝ラスメニーナス〟からインスピレーションを得たというデザインによって、美しく華麗な空間が作り上げられています。
場所は、サバティーニ庭園、マヨール広場、プラド美術館へ徒歩でもいける距離内。ホテル内のスペイン料理・フランス料理・ワインをメインとする3軒のレストランとカクテルバーは宿泊客以外でも利用可能です。また、プールがある屋上テラスもゲスト利用OK。

空中テラスに立ったら、マドリードの青空を見上げてみてください。天に届くかのような開放的な気持ちになれるでしょう。涼しげなプールサイドに座ればなおさら、夏には最高。遠くに広がる山々と活気のある街並みを同時に眺められるスカイラインは、首都マドリードならではです。地元の人たちは紫外線を避けてパラソルの下に隠れるなんてことは一切せずに、夏の太陽をここでたっぷり浴びています。日光浴の後は、ジャグジーでリラックスを。

そんな格別の幸せを体験するには少々条件があります。
プールに入るなら要予約。ホテルの宿泊客が優先なので、日によって人数が多い場合には一般客の受付をしていないことも。プールとテラスの利用料金は1日180ユーロ、半日の場合は135ユーロ。もしくは、ホテル内のレストラン「ドス・シエロス(Dos Cielos)」、「モントマルテ(Montmarte 1889)」、「コロア・ラウンジ&ガーデンギャラリー(Coroa Lounge&Garden Gallery)」のいずれかで食事をするとプール利用料金はかかりません。
20時を過ぎると、テラスへは誰でも行くことができるようになります。といっても、やはり料金設定があり、1人30ユーロ(1杯のドリンク付)かかります。ベッドチェアの利用は135ユーロ。
ラグジュアリーなひとときを楽しめる大人たちだけの、究極の贅沢です。

Palacio de los Duques Gran Meliá
住所:Cuesta Santo Domingo, 5
最寄り駅:Ópera
電話:(+34) 912 764 747
営業時間:月-日20:00-00:00
平均予算:30€
WEB

ハルディネス・デ・サバティーニ

王宮を眺められる最高の立地 。幻想的な夜の景色を前に乾杯♪

ホテル「ハルディネス デ サバティニ(Jardines de Sabatini)」の屋上には、他のどのテラスとも違う特別な眺めがあります。それは、夜に美しくライトアップされる王宮。緑で囲まれたガーデンの向こうで静かに華を放つ姿は、幻想的です。
テラスを目的に、このホテルに宿泊するのも良いでしょう。キッチン付きのアパートメントタイプの部屋なので、部屋で食事を用意したい人や数日の滞在にも適しています。宿泊をしなくても、テラスのみの利用も可能です。
ルーフトップがオープンする時間は20時〜。

フードメニューはマドリードの伝統の味が含まれた創作料理となっています。例えば、マドリードのソウルフードであるイカフライのボカディージョは通常バゲットが使われていますが、ここ提供されるのはパオの生地にサンドされたオリジナル版。フライドポテトと卵の上にイベリコ豚が乗っている伝統料理ウエボス・ロトスもあれば、わさびとゴマの風味が効いたマグロのタタキも。カレーとフォアグラのアルボンディガス(肉団子)や、フムスなど、多国籍のテイストがミックスされています。
シェフは、チェマ・デ・イシドロ氏。スペインにおける料理界と社会学に精通するミゲル・アンヘル・アルモドバル氏が料理のアドバイザーに就いているそうです。

テラスへは、ホテルのフロント横からの室内エレベーターか、もしくは、ホテルに入らずにも入り口の外にあるエレベーターから直接屋上へ向かうことができます。ガラスのエレベーター内から見えるアートのサプライズにも注目を。
利用の際は必ず事前に予約をしてください。

Jardines de Sabatini
住所:Cuesta San Vicente, 16
最寄り駅:Plaza de España
電話:(+34) 915 425 900
営業時間:月-日20:00-01:00
平均予算:フードメニュー 9-18€
WEB

ミラドール・マドリッド / シベレス宮殿

観光ルートのど真ん中。ちょうどいい角度で見渡せる360度のパノラマ

シベレス広場にあるシベレス宮殿は、マドリードの重要なスポットの1つです。市役所本部が置かれ、文化センター(Centro Centro)もあります。ガイドブックやポストカードでも定番の観光地として掲載されているので、見たことがある人も多いことでしょう。でももし、その存在は知っていながら8階に眺めのいい展望台があることを知らないとしたら、ぜひ、記憶にメモしてください。

宮殿に入ったら吹き抜けの美しいホールから6階へ。さらに階段を上って行くと、マドリードの360度パノラマが広がる展望台があります。手すり部分に市内マップが設置されているので、目の前に広がる景色の中でどこに何があるのかも見てわかりやすいでしょう。
景色が楽しめるだけではなく、ここでは、コーヒーやカクテルを飲んでくつろぐこともできます。
展望台へ上がるには大人2ユーロが必要なのですが、6階までは無料です。その6階に、テラス付きのレストランとカフェがあります。左右に分かれて2カ所の入り口があり、カフェの入り口ではまず4.5ユーロを払ってチケットをもらいます。これはテーブルチャージではなく、最低オーダー料金。最後の精算時にそのチケットを渡すと、合計料金から4.5ユーロを差し引いてもらえます。つまり、テラスの使用料はタダなのですが、事前に最低オーダー料金として設定されている4.5ユーロを払わなければならない、というシステムになっています。

メニューはドリンク類とケーキや軽食が中心。カフェ1杯が4.5ユーロとややお高めですが、それでも、贅沢な雰囲気を味わえるので利用する価値は十分にあります。
一方レストランのほうでは、アドルフ・ムニョス氏が伝統的な料理をベースにした創作料理を提供しています。130種類のワインが揃い、テラス席からはマドリードの中心街が眺められます。食事も空間も美しく、記念日や大切な人と過ごす日におすすめです。

テラスに立ち寄る前後には、ぜひ建物内の他の階も見学してみてください。アートの展示や、マドリードグッズ等を販売しているショップもあります。各階にある休憩用のソファでは、昼食後に昼寝をしている大人たちも。WiFiが利用できるデスクは誰でも利用できるため、勉強や仕事をしている人たちもいます。観光の合間のひとやすみに、ちょうどいい場所です。
ちなみにシベレス宮殿に市役所が移転してきたのは2007年。その後、建物の修復工事を経て2011年に文化センターができ、それまでコムニカシオネス宮殿と呼ばれていたのが、シベレス宮殿(Palacio de Cibeles)と名前を変えました。もしそれ以前にマドリードを訪れたことがあるという人は、情報の更新を。

Palacio de Cibeles
住所:Plazade Cibeles, 1
最寄り駅:Banco de España
電話番号:(+34) 914 800 008
営業時間:屋上テラス 火~日曜10:30~13:30/16:00~19:00 30分ごとに入場
入場料:大人2ユーロ、12歳未満の子供0.50ユーロ(毎月第1水曜日、5月2日・15日、10月12日は無料)
休館日:月曜、1月1日・6日、5月1日、12月24・25・31日
WEB

※この情報は2018年9月取材時のものです。サービス内容等は変更になる場合があります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次