トルティージャがおいしいと評判のレストラン「ペドラサ」

トルティージャ マドリード

取材:Martín López
撮影:Paco Montanet

「ペドラサ」スペインの伝統料理を食べるなら素材がいいこの店へ

オーナー夫妻がなにより大切にしているのは、食材の質。

例えば、肉の良店〝LYO〟の肉、〝Coren〟の卵は産卵後4日以内のもののみを使用。ラサルテのチストラ、サントーニャのアンチョビ、ベアサインのモルシージャ。そんな選ぶ理由のある素材を、スペインを象徴する料理に使っていきます。

ベドラサ マドリード

さて今回ご紹介するのは、「タベルナ・ペドラサ(Taberna Pedraza」。map
スペインの伝統料理をおいしくいただけるレストランです。

代表的な定番メニューは、どんぐりを食べて育った100%純血イベリコ豚の生ハムが入っているクリーミーなコロッケ、ポテトサラダをマヨネーズで和えたロシア風サラダ(エンサラディージャ ルサ)、ポテトフライにピリ辛ソースをかけたパタタスブラバス、ムール貝のホワイトソース揚げ(メヒジョン ティグレ)、秋から春にかけてはアーティチョークのオーブン焼きなど。

もっとも人気のあるトルィージャは外せません!

そして、この店でもっとも人気があるのが、スペイン風オムレツ=トルティージャです。

ジャガイモを角切りしているベタンソス・スタイルで、半熟に焼き上げられた卵がふんわりトロッと、絶妙な口当たり。あまりにも人気だというその実態を示すように、店内にはトルティージャのオーダー総数を示すナンバーカウンターが設置されています。

ペドラサ マドリード

食後のデザートには、スペインの家庭に古くから伝わる焼きチーズケーキ=ケサーダを味わってみてください。他店ではフレッシュチーズの代わりにヨーグルトを加えているレシピも見かけますが、この店では良質のチーズを使った本来のおいしさを提供しています。毎日朝昼2度焼き上げ、出来立ての味をテーブルへ。

ケサーダ スペイン


また、昔ながらのお菓子レチェ・フリータもおすすめです。直訳すると、牛乳揚げ。実際は、カスタードクリームを衣で包んだ揚げ菓子です。

ワインのセレクトもスペシャル

「モットーは volver al origen(原点回帰)」と語る、オーナーのサンティアゴ・ペドラザさん、カルメン・カロさん夫妻。
昔ながらの伝統に誇りを持っている2人が味のいいものを丁寧に選んでいるということは、ワインのセレクトからも伺えます。

ペドラサ スペインワイン

典型的な立ち飲みバルではなく、高級なレストランでもなく、ほどよく落ち着ける雰囲気の中、安定した伝統料理を食べるならこの店。
満席必至なので、事前に予約をお忘れなく。