ビバ・マドリード 〜 スペインタイルが美しい老舗店

ビバ マドリード 老舗バル

取材:Laura Sutil
撮影:Paco Montanet

Viva Madrid:「昔ながら」と「今でこそ」がミックスしたバル

創業は1856年という長い歴史を持つ老舗店『Viva Madrid(ビバ・マドリード)』が、新しいオーナーを迎えてリニュアールしました。

エントランスはいわゆる伝統的なスペインバルそのもの。しかし店の奥へと入るとミニマルなスツールが配されてモダンな装い。
現在この店は「バル」であり「バー」でもあります。どういうことかというと、昔ながらのスペインバルであり、また洗練されたカクテルバーとしても人気であり、伝統とモダンがちょうどよくミックスされた店なのです。

ビバ マドリード バル

スペインらしい雰囲気を十分に感じられる店内

まず、なんといっても美しいのが外観・内観を飾るスペインタイルの装飾です。
カスティージャ地方のタイルが使われており、スペインの歴史を物語る独特の幾何学模様にイスラム文化の影響を感じさせます。

柱や天井、バーカウンターにもまた長い年月を重ねてきた趣が残り、スペインらしい風格ある佇まい。

カウンターの後ろには、お酒各種がずらりと並んでいます。リニューアルと共に新しくロンドンスタイルのショーケースを設置したそうで、ここにもオリジナルのテイストを伝統に溶け込ませるセンスが隠れています。

ビバ マドリード カクテル

おすすめのドリンク&スペイン料理は?

最初の一杯には、食前酒のベルモットを。
おつまみには、青唐辛子・アンチョビ・オリーブを串に刺したピンチョス「ヒルダ(Gilda)」がおすすめ(辛いものが好きな人向けです)。
数人で過ごすなら、クロケッタやエンサラディージャ・ルサ(ポテトサラダ)がシェアして食べるのにちょうど良いでしょう。
バーカウンターに座ったら、ぜひカクテルを試してみてください。この店の名物バーテンダーが、スペインタパスとカクテルとのマリアージュを提案しています。

スペインが初めての人なら、伝統と定番を知る良い体験がここでできるはずです。
スペインをよく知る人なら、郷愁漂うスペンらしい魅力と散りばめられた新しい仕掛けにワクワクすることでしょう。

響くものが多い店なので、あらゆる世代におすすめです。

バル街の中心エリア。サンタ・アナ広場のすぐ近く

最後に。
スペイン語を知らない人でも「ビバ」という単語は聞いたことがあるのではないでしょうか。
「万歳!」「最高!」という意味を持つ言葉です。
ビバ!マドリード。覚えやすい店名なので、いつかマドリードを散策する時のために記憶にとめておいてください。
場所は、バルが密集しているラス・レトラス地区。スペイン劇場やサンタ・アナ広場のすぐ近くです。

※この内容は2018年取材時のものです。営業時間等、情報は変更される場合があります。

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