昔懐かしいスペイン雑貨を現代のライフスタイルに

マドリード 雑貨 ショップ

取材:Laura Pérez

マドリードの雑貨店「レアル ファブリカ エスパニョーラ」- Real Fábrica Española

「スペインで生まれた昔ながらのいいもの」を集めたセレクトショップ「レアル・ファブリカ・エスパニョーラ」。
この店では、スペインのおじいちゃん、おばあちゃんたちに愛用されていたような雑貨や民芸品が魅力的に甦っています。

スペインの歴史と伝統を感じさせてくれる民芸品

例えば、エスパルト製のカゴや動物の頭の壁飾り。
エスパルトはイネ科の植物で、その葉を編み込んで作られた生活雑貨はスペイン南部地方を代表する伝統工芸品です。

ここ「レアル・ファブリカ」で販売されているのは、ハエン製だとか。優しい自然な色合いと軽さが特徴で、年月を経るほど味わいが増していくといいます。

スペイン 民芸品

また、世代を超えてファンが多いというのが、ピューター製のティーポットやコーヒポット。
ピューターはスズを主成分とした合金で、抗菌性があり水を浄化するといわれています。熱伝統率が高いため温めやすく、飲み物をおいしくします。
そのほか陶器やホーローのキッチン用品も、ビンテージテイストの素朴な味わいが素敵です。

スペイン キッチン雑貨

スペイン各地から集められたファッション小物やキッチンアイテムも

ファッション小物での注目は、羊の革を使ったバブーシュ。マジョルカで作られた柔らかなパブーシュはルームシューズとして最適です。

ほかにも、インテリア雑貨、クラシカルなおもちゃ、本、アクセサリー、プレゼント用のパッケージ。さらに、ビールやチーズ、チョコレートや缶詰といった食品までも扱われています。いずれも、スペインの東西南北さまざまな地方へと足を運んで見つけたという特産品揃い。

かつて実在していた王室の工房にヒントを得て・・・

店名の「レアル・ファブリカ」とは、18世紀にスペイン王家が始めた工場の名に由来しているといいます。かつて実在していた王家の工房〝レアル・ファブリカ〟は皇族や貴族たちのための高級品を製作していました。その古き良きスペインの伝統に対する誇りと思いを、この店ではカジュアルな形にして現代の人々に伝えています。

「パリやNYでは人々が自分たちが持っている価値を知っている。同じようにマドリードにも価値あるものが存在している。忘れ去られた伝統を取り戻したい。そしてスペイン経済を活性化させたい」と、プロジェクトを立ち上げた代表ロシオ・ムニョスさんは語っています。

ショップがあるのは、スペインの歴史と文学を象徴するセルバンテス通りの9番。map
現代の暮らしに温かみを与えてくれる民芸品や手作り雑貨に会いに来てみてください。

※この内容は2018年取材時のものです。営業時間等、サービス内容は変更される場合があります。

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