自然を表現する「dsnú」コンセプトは〝ヌードなデザイン〟
自然から得たインスピレーションを表現し、シンプルな美を生み出しているアクセサリーブランド「dsnú」。
ブランド名の語源は、diseño al desnudo=ヌードなデザイン。言い換えると〝素〟の装飾といえます。
代表的な作品はセラミックを異素材と組み合わせており、ミニマルでいて大胆。ファッションに溶け込む柔軟性を持ちつつ、印象的な個性を放つデザインです。
注目したいのは、独特の曲線美と質感を活かした素材使い
「dsnú」のデザインを手がけているのは、マドリード生まれの建築家アナ・マルティネス、そしてプラスチックアーティストとしてさまざまなアートに関わってきたダビッド・デ・フェリペ(カディス出身)。それぞれが技術と経験を注ぎ合い、2人のコラボによってこのブランドが誕生しました。
例えば、コレクションの1つ「FRAGMENTOS」では、山肌や波打つ海面をセラミックの断片で表しています。冒頭の写真にあるネックレスが、このコレクションの作品です。赤土の山をイメージさせ、完璧に整った形ではなくあえて「不規則」「不揃い」「非対称」を加えることでむしろ自然に見せているという独自のテクニックが目を惹きます。
こちらの画像のアイテムは「CORALIUM」と名付けられたコレクションから。珊瑚をイメージしてデザインされた生命を感じさせる動きのあるブローチです。
合理的でいて不条理。自発性と順応性を持ち、繊細で美しい。その他のコレクションを見ても「dsnú」のアクセサリーはまさに生きた大自然のような魅力を秘めています。