マドリード カフェ アンヘリカ

取材:Maria G. Aguado
撮影:Paco Montanet

「カフェ アンヘリカ」コーヒーのおいしさと雰囲気の良さが魅力

サン・ベルナルド通りの24番。一見控えめな店構えですが、コーヒー好きのあなたなら、店の前で立ち止まらずにはいられないはずです。map
もともとはハーブ店だったという趣ある店内から、ローストされたコーヒーのいい香りが誘ってきます。

マドリード コーヒーショップ

ここ「カフェ アンへリカ」がオープンしたのは1948年。初代店主はフランスでハーブとスパイスが人気だったことに注目し、当時税関に勤めていた仕事を辞め、この地でハーブ専門店を始めたそうです。しかし時代の変化に経営がついていけず閉店することに。
その後再びこの店をオープンさせたのは、フード業界に携わる2人、ルースとカルロスでした。昔ながらの魅力あるこの店を無くしたくないという思いと、時代のニーズに応えたい、という希望によって作られたのは「コーヒーショップ」という形でした。

マドリード カフェ アンヘリカ

生産環境にもこだり、最高のコーヒーを追求

コーヒーは豆ができる環境からローストまで細かくこだわり抜かれています。確かな生産者のもとで育った小規模生産されているコーヒー豆を厳選、客たちの好みに合わせてブレンド、そしてローストも。
豆は、エチオピア、ルアンダ、タンザニア、エルサルバドル、コロンビア、グアテマラ、そしてブラジルから買い付けているそうです。発展途上国の支援にという思いもあるそうで、すべてフェアトレードの製品。売り上げの一部は寄付されています。

マドリード おいしいコーヒー

好みに合わせてコーヒーの種類を選んで

11種類あるコーヒー豆はそれぞれ特徴があります。
例えば、ブラジル産の豆はやや甘みを含んでいるのが特徴。カフェインレスなら、水だけでカフェインを除去しているコロンビア産の自然派コーヒーがおすすめです。標高1900mの高地で育ったタンザニアのコーヒーは、フルーティさで華やかな風味。
異なる豆をブレンドすることでまた味が広がるので、あなたにとっての好みもきっと見つかることでしょう。

コーヒーのほか、先代の意思を引き継いでいるハーブやスパイスも取り扱っています。ハーブ類はスペインのカタルーニャ地方にあるエブロ側の三角州で作られたもの。天然の味とアロマを100%残すため、すべて自然乾燥されています。
インドや日本、中国で生産されたオーガニックのお茶も14種類。茶葉を購入することができるのはもちろん、店内で味わうことも可能です。軽食も売られているので、味わい深いお茶やコーヒーと共に、ひと休みしてください。

フードも素材の良いナチュラルなメニューぞろい

フードメニューには、パン・コン・トマテや生ハム、フレッシュチーズなどの定番のほか、ローストビーフや鶏肉のハーブ焼きなどの肉料理、モンテフリオ農園で育った貴重なイベリコ豚、ファリサの地で上質の草を食べて育った羊のチーズなどがあります。自然放牧や有機栽培にこだった素材が取り入れられているのが、また魅力的なところ。

朝食タイムは、クリーミーなアボガドトーストが一番人気だそうです。
お腹をしっかり満たしたい時には、ボリューム満点のボカディージョをどうぞ。

マドリード カフェ 朝食 アンヘリカ

※この内容は2017年5月取材時のものです。営業時間やサービスなど情報は変更される場合があります。

GuardarGuardar

  • 料金 コーヒー/紅茶 2.50€, メニューの平均価格 8€
  • 営業時間 月-金 9:30-19:00, 土日10:30-20:00
  • 住所 San Bernardo, 24
  • 地下鉄 Noviciado / Santo Domingo
  • リンク Web / Facebook
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次