取材:María Arranz
「ホワン・ビケイラ」グラフィックプロダクトが印象的な話題のショップ
バレンシア出身のホアン・ビケイラ(Xoan Viqueira)さん。デザイナーである彼自身の名前が店名になっている雑貨店が、チュエカ地区にあります。map
サボテンや鳥、ピンクのかわいいエビがプリントされたエスパドリーユ(布靴)。ヒゲをはやした男たちのシュールなプレート皿。コップ、時計、トレーナー、Tシャツ、水着まで、さまざまなアイテムがショップで売られています。



もう長年マドリードで暮らしているというホアンさんですが、出身はバレンシア。10年以上、バレンシアで陶器に関わる仕事をしていたといいます。
陶器と彫刻を手がけるアーティストだったという父の影響を受け、ホアンさんは陶器作りに関わるようになりました。
彼がまず興味を持ったのは器を焼く釜ではなく、研究者がまとう白衣だったとか。アートを極める前に「芸術より技術」と、陶器技術の研究に携わる仕事に就いたそうです。その後、父が布地に模様をつけていた作業を見てはじめて、ようやくホアンさんのアーティスティックな才能が目覚めてきたといいます。
パートナーとの出会いをきっかけに、その後マドリードへ。グラフィックの勉強をしながらデザイン作りに励んだという彼は、得意とする陶器にグラフィックをプリントしていくという手法にたどり着きました。その最初のデザインを自らクラフト市に持ち込んで売り込むと、あっという間に売れていったのです。
ゲイデザインが話題に!



彼のブランドのロゴにもなっているキャラクターが、こちら。ヒゲをはやした男たちです。レザースタイルの男性2人、その名もアダム&アダムのペア。このデザインが大人気となりました。ホアンさんは今、ゲイファンたちに最も支持されているイラストレーターの1人であることは間違いありません。
このほか、「Maris&Co」と名付けられたコレクションでは、カニ、エビ、ロブスターなどの魚介類が器にデザインされています。
色鮮やかで遊びがあるので、見ているだけでも楽しいはず。スニーカーやTシャツなど新作も登場するので、店をのぞいてみてください。
※この情報は2016年6月取材時のものです。サービス内容等は変更になる場合があります。