取材:María Arranz
Don Fisher 〜 海のないマドリードでキャッチされるキュートな魚たち
マドリードには海がありません。ビーチもなければ、海で魚釣りもできません。
ですが、これからご紹介するブランド「Don Fisher(ドン・フィッシャー)」のおかげで、人々はちょっとした漁師のスピリットを身近に感じることができています。



2013年にスタートしたスペイン生まれのブランド「ドン フィッシャー」。
地中海に住む魚をモチーフに、ペンケース、化粧ポーチ、財布をデザインし、販売直後から人気がすぐに広がっていきました。現在は、リュックサックやトートバッグ、スタイ(よだれかけ)など、新しいデザインが数多く登場しています。
ユーモアたっぷり。中の骨柄デザインまでかわいい!
ブランドを支えているメンバーは、デザイナーのフリア、ソーシャル・マネージメントと国外向けの販売を担当しているロレナ、そして船長に扮装してブランドをPRしているネストルです。
フリアの頭の中に魚モチーフの構想が浮かんだのは2012年のことでした。
「かわいく、綺麗なものを集めて販売したい」と考えを巡らせている中で、スペイン語のbonitoという単語が「きれい・かわいらしい」と、「カツオ」という2つの異なる意味を持ち合わせていることに着目したそうです。「美しいものを探す」という言葉は「カツオを追い求める」とも言い換えることができ、つまりは魚を釣ることは、かわいらしいものをチョイスすることに通じる。と、こうして発想を膨らませていった結果、魚モチーフの雑貨デザインができあがっていったといいます。
上の写真でネストルが扮しているのは、世界中の海をめぐり、〝bonitos〟を追いかけている(架空の)船長、その名もDon Fisherなのだとか。



ユーモアたっぷりの彼女たちの遊び心は、商品の中でも実際に目にすることができます。
なんとポーチを開くと、中は骨柄!
100%コットン製で、すべて手作りです。
2018年現在オリジナルショップはまだなく、マドリード市内では以下のショップで販売されいます。
・La Central de Callao (住所:Postigo de San Martín, 8),
・El Pájaro Invisible (住所:San Pedro, 6),
・Contigo alla fine del mondo (住所:Divino Pastor, 16)
・El Globo Muebles (住所:Ayala, 88).
お店のオンラインショップはこちら→ tienda online.
※この情報は2016年取材時のものです。ショップ情報は変更される場合があります。